秋芳梨が送られてきました。
品種は二十世紀梨ですね。
梨と言うと運動会を思い出すのですが,最近もう1つ思い出すことがあります。
それは5年位前のことです。
その頃の祖母(kazuさんのおばあちゃん)は,まだ足も悪くなくて女学校時代の同級生達と県内をあちこち泊まり歩いて(同窓会)いました。
ある秋の日,友人と温泉宿に泊まりに行った祖母。
翌日,宿のご主人が梨狩りに連れて行ってくれたのだそうです。
お土産に是非とも梨を持って帰ろうと思った祖母は,自分用と娘夫婦用(kazuさんの両親)と孫夫婦用(私達夫婦)に3袋の梨を買い求めたのでした。 親切な宿のご主人はその梨を車のトランクへ運んでくれました。
祖母は,JRで帰宅する予定だったのでそのまま新山口の駅まで送ってもらい,荷物をおろして宿のご主人にお礼を言って別れました。
さぁ,参りましょうと荷物を持とうとした祖母は,一人では荷物が持てないことに気付きました。 着替えの入ったバッグと梨3袋。1袋の中には5個の梨が入っていて,合計15個の梨なんですからかなりの重さになります。 85歳のお婆さんが持てるとも思えません。
普通なら宅配便で送ろうと考えそうなものですが,祖母は違いました。
「この梨を自分が持って帰って,手渡すことに意義がある!」と思った祖母はどうやって持ち帰ろうか必死で考えたそうです。
その結果,まずバッグと梨1袋を持って改札を抜け階段の下へ荷物を置いて,残りの梨2袋をまた運ぶ。1つの距離を2往復しながらホームの階段を登り電車に乗り込んだのです。
その話しを聞いて,荷物が盗まれないくらいの田舎でよかったね~と思うと共に駅員さんは助けてくれなかったのかしら?と不思議に思いました。
祖母に聞いてみると「駅員さんも このお婆さん頑張るね~と思ったか知らないけど,見てるだけで助けてくれなかったよ。 学生さんや若い人も沢山居たけど皆知らん振りだったよ。でも私は頑張ったのよ!」と言うではありませんか。
それを聞いて駅員さんが見てただけだったのはちょっと悲しくなりましたが,祖母の頑張りには拍手を贈りました。
祖母の思いがこもった梨が美味しかったのは言うまでもありません。
後日談ですが,祖母がやっとの思いでkazuさんの実家に辿り着いたときには,梨が2袋になってました。電車の中か駅のホームかに1袋忘れてきてしまったんですね。
忘れ物の梨は,誰かのお口に入ったんでしょうか?それはわかりません。
梨の季節になると,思い出して笑っちゃうけど心温まるエピソードです。
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